熟すと腐るは紙一重

プログラミングに纏わる話や身の回りの話

見えてきたエンジニア像

これは「フィヨルドブートキャンプ Part 1 Advent Calendar 2020」の13日目の記事です。
フィヨルドブートキャンプ Part 1 Advent Calendar 2020 - Adventar
昨日はmasuyama13さんのプログラミング学習中の人が稼働中のシステムに不具合を発生させた話 - No Solution for Lifeでした。

Part 2もあります。
フィヨルドブートキャンプ Part 2 Advent Calendar 2020 - Adventar

朝は1杯の白湯からスタートしています、にしめです😌 人生初のアドベントカレンダーです😆
中身は至って真面目な記事ですので、最後までお付き合いください。笑

初めに、私は2020年8月から大名エンジニアカレッジとフィヨルドブートキャンプでプログラミングを学んでいます。
今回は私が約4ヶ月間プログラミングを学習して行く中で見えてきた、目指すエンジニア像について書いていきたいと思います。

なりたい姿が見つかるまで

学習を始めた頃、「何か作りたいもの(サービス)を見つけると継続できたり楽しくなったりしますよ。」と言うアドバイスを頂いたのですが、自分にはそんなものがありませんでした。そもそも、プログラミングによってどんなものが作れるのかも分かっていないので無理もありません。ですが、学習を続ける中で、こんなものがあったら良いのにな〜という物が少しだけ見えてきたので、それを今回はご紹介したいと思います。
私がプログラミングを学ぶきっかけになった話は前回のブログ記事をご一読頂ければと思います。(短いのですぐ読めます)

プログラミングを学ぶきっかけ - 熟すと腐るは紙一重

自分にしか経験したことのない事

私には二人の娘がいます。今は公務員として働きながらフィヨルドブートキャンプのカリキュラムを受講して、少しずつですがプログラミングを学んでいるところです。公務員と言っても、消防職員ですので勤務は24時間です。これまで火災や救助現場も数多く経験してきましたが、現在は救急隊として多忙な部署に配属されているため、寝る間も無く出動し続けています。最近は新型コロナの脅威も肌で感じつつ、プレホスピタル(病院前救護)の最前線として過酷な肉体労働をこなしている毎日です。 そんな中、家に帰れば可愛い娘たちが待っており、仕事の疲れを癒してくれたり、追い討ちをかけてきてくれたりするわけですが、今から数年前は本当に大変でした。

その前に、皆さんは「医療ケア児」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?おそらく、ほとんどの方が初めて聞いた言葉だと思います。 次女が生まれたのは、2018年のことです。出生体重476gという極低出生体重児として産まれました。その日から私達家族の生活は一変しました。毎日NICUに通い、ひたすら病院と家の往復生活です。1年以上の入院生活中、最先端の医療を受けに遠く離れた県外の病院へ転院し、家族で県外へ移住…本当に大変でした。(あの究極の日々を思い出すと泣けてきます)今でも定期的に1,300km以上離れた病院へ通っています。小さく産まれた事により、娘には医療ケアが必要です。前述の医療ケア児については、以下のリンクが分かりやすくまとめてあるので、一度見て知って頂けたらと思います。

florence.or.jp

社会の「不」を解決したい

私達家族が経験した事で、社会の役に立てる事はないか。この生活リズムに慣れてきた今、今度は誰かの役に立ちたいと思えるようになってきました。予想もしていなかった初めての経験、周りには同じ境遇の人は居ない。情報不足、地域医療格差、コミュニティとの距離…。経験した私たちにしか分からない不安や不便、負担があり、世に役立つサービスを作る事で、それらを少しでも解決出来たらと思っています。
例えば、受けられる社会福祉の申請においても市役所に提出する書類は山ほどあり、それに目を通し、記入して市役所まで持って行く。この作業を何回もしなければなりません。ただでさえ忙しい病院通い中、夜中の2時・3時に書類を書いていたことも少なくありませんでした。もちろんインターネットで調べたりはするのですが、各種制度は、国で共通のものもあれば、市町村ごとに要件が違うものまで様々で、制度ごとに調べなければならず時間がかかります。 自治体と提携し、傷病名や出生体重、世帯収入などから該当する制度を一括して検索できて、書類の書き方を調べられるようなWEBページがあれば家族の負担を軽減することが出来ると思います。同時に市や県の担当職員の業務軽減にも寄与できるかもしれません。
今挙げた例は、現時点で思いつく限りのほんの一例ですが、エンジニアになってこういった社会の「不」を解決していきたいです。

地域を繋ぐ。盛り上げる。

プログラミングを学び始めて、全国色々な地域の方とコミュニケーションを取ることが増えました。 そこで改めて自分が住んでいる街のポテンシャルに気付かされ、もっと外へ向けて発信していって良いんだ!と、自信を持てるようになりました。
ところが、私と同じように街の人々は自分たちの持つ魅力に気づいていません。私はこの地元に生まれて地元で育っているので、多方面に知り合いがおり、人との繋がりも深いです。その強みとインターネットの技術を活かして、魅力あるお店や街をアピールする手伝いができれば、街の人々の意識を変えることができるかもしれません。サービスを作るエンジニアとしてだけでなく、そこに人を繋げること。自分にしかできない役割りを確立できれば、街をもっと盛り上げることができると思っています。

なぜここまで追い込めるのか

正直、子育てをしながら不規則な肉体労働、医療ケア児のお世話と、プライベートな時間なんてほぼありません。学習の進みも遅い方だと思います。それで0からプログラミングなんて我ながら追い込んでるな〜と思います。笑
でも自分がエンジニアになることで、将来必ず誰かを楽にできると信じています。それはこれから産まれてくる医療ケア児とその家族であったり、街の人であったり。規則正しい仕事に就けば私の家族にも楽をさせてあげられると思っています。挑戦しなければ何も変えることは出来ませんし、将来何も変わっていなかったとしたら、それは私の責任です。とは言え、心が折れそうになったり疲れたりすることもあり、そんな時は子供達の寝顔を見て、「この寝顔を見たらまだまだ頑張らなきゃだな。」と話しています。

「え?私の寝顔は!?😑」と、隣で睨むヘビに震えながら…w

※記事タイトルのボツネタは、「見えてきたエンジニア像〜ぱおん」でした😇
どなた様も年末の事故にはお気を付けください😌w